社員ブログ

読書に夢中(特品部)

 

お恥ずかしい話なのですが、私の頭には「読書」という二文字は存在していませんでした。ある時、私に自己啓発を促そうと上司から「良かったらこの本を読んでみたら。」と「不毛地帯」(山崎豊子 著)という本を紹介され、言われるがまま読み始めてみると、これがなんと面白くなり、ハマってしまいました。それからは、続きを読みたいという衝動に駆られ、暇さえあれば読書をする事が習慣になりました。自身未だに信じられないのですが、この頭に「読書」という文字が現れたのです。

このことを上司に伝えると、次に「坂の上の雲」(司馬遼太郎 著)を紹介されました。この本では明治維新後の外国の文明に追いつけ追い越せという、日本人の躍動力、姿に魅力を感じました。その時代の日本人の気持ちに興味が湧いた私は、今度は自分で書店に行き本を探してみました。見つけたのは、「人斬り半次郎」(池波正太郎 著)という本です。幕末に薩摩下士から成り上がり、維新後初の陸軍少将となった中村半次郎という人物の活躍の半生を描いた小説です。私は、中村半次郎の「人に負けたくないという」気持ちから、必死に生きる姿に感銘を受けました。

今迄の私はというと、仕事やプライベートにおいてもとにかく中途半端でした。その自分を反省し、半次郎のように何かに挑戦しなくてはと考え、まずは、高校生の時にかじっていた柔道を再び始めてみようと思い立ち、地域の柔道クラブを探し当て、通い始めました。8年振りの柔道だった為、当初は乱取りの3分間だけでも息が上がりバテていました。仕事が終わってからの稽古ですので、短い時間ですがコツコツと続け、最近では終わった後でも筋トレをする程、体力もついてきました。またその道場では、ご年配の素晴しい会長さんにも出会い、また小学生や中学生への指導もするようになり、新たな楽しみも感じ始めています。そして、その会長さんの薦めもあり、江戸川区の区民大会に出場し、手前味噌ではありますが、練習の甲斐もあり「準優勝」の成績を収めることが出来ました。

柔道 江戸川区民大会で準優勝

とにかく、今の私は「挑戦」ということをテーマに、仕事やプライベートにも、今迄やった事の無い、また自分が敬遠していた事に積極的にチャレンジして、中村半次郎の如く、自分を磨いている、今日この頃なのです。

因みにこの本を、逆に上司に紹介したところ、今夢中になって読まれているそうです。一本~ん!!!