混沌の国 インド

2018年12月13日

  皆さんはインドと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

「人口が世界で2番目に多い」
「数字のゼロを発見した国で、IT分野に強い」
「毎日カレーを食べている」
・・・等、様々だと思います。

この度、そんなインドに社内プロジェクトの一環で、2ヶ月間の長期出張へ赴きました。

  特筆すべきは、まずどこへ行っても人が多いという事です。加えて、車やバイク等で移動する際の交通ルールが殆どない事から、特にデリー首都圏では慢性的な交通渋滞と、排気ガス等による大気汚染が深刻な社会問題として取り上げられております。この道路事情に、インドならではの「無視できない存在」が加わります。それは「野良牛」です。

デリー市内の交通渋滞の様子

 

道路上で寛ぐ牛


 ヒンドゥー教の考え方では「牛は神聖な動物」であり、無闇に痛めつけたり殺生したりする事はタブーとされております。しかしながら、街中には特定の飼い主のいない「野良牛」が相当数おり、公園の草を食んだり道路で寝そべったりと、やりたい放題です。特に幹線道路等の交通量の多い所で牛の大群が出現すると、道路から退くまでやり過ごすしかなく、渋滞がなかなか解消されない事になります。

 また、13億人を超える人口の中には多数の民族が内包されており、食生活も北と南では大きく異なりますが、共通しているものはやはり「カレー」です。一口にカレーと言っても、日本でも食べられる様な所謂インドカレーだけではなく、スープや炒め物、煮込み料理等、形式は多岐に渡りますし、1つの料理で凡そ3~10種類のスパイスが使用されると言います。
 滞在中はカレーに限らず様々なローカルフードを食べていましたが、総じて大量のスパイスが使われており、体の代謝が良くなり活性化している様な感覚がありました。地元のマーケットに行けば、日本では手に入らない種類のスパイスが色々と売られており、効能はおろか名前も味も分からないものばかりでした。現地の人々はそれらを日常的に使っているとの事でしたが、なかなか真似の出来ない食文化だと感じました。

様々なスパイスを用いたカレーと、ビリヤニ(炊き込みご飯の一種)

 
  食文化のみならず、仕事への姿勢も異なり、「仕事」よりも「宗教や家庭」が優先されていました。有給休暇を前借りしてでも取得し、宗教の行事に参加したり、家族の時間にあてたりと、会社を休むことに対して一切の躊躇がありませんでした。「残業=仕事のできない人」というイメージも大変強く、定時になった途端帰路に着く人が多くいます。このような文化の違いで、現地の日系企業は雇用の際に頭を悩ませているそうですが、働き方改革が盛んに論じられている日本にとっては、学ぶべき点もあるように思いました。

 現地滞在中は、インド人の持つパワーや熱量に圧倒されつつも、インドにおいて当社に何が出来るかという事を考えながら過ごしていました。インドの平均年齢は25歳と若く、今後もインド各地で様々な市場や業界が急成長すると見込まれています。その中で「新しい事にチャレンジする」という事は決して容易ではありませんが、試行錯誤の中で少しでも可能性を見出して取り組んでいきたいと思います。

 

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