農業を通して文化を感じる

2018年9月12日

 毎年初夏から秋にかけて、北海道苫小牧市にあるグループ会社「ファームHFT」での農業研修が行われています。当社社員も2名ずつ交代で2~3週間農業に従事します。そんな研修も今年で3年目になり、社内でも「ついにこの時期が来た!」というような雰囲気が漂います。

 同農場での作業は、カボチャの定植からGPS自動運転機能の付いたトラクター操作など多岐に渡りましました。私は今まで本格的な農作業はおろか、肉体労働の経験がまったくないために、この3週間は体力的にとても辛かったです。特にカボチャの定植や畑の雑草取りは常に腰を曲げるか、屈みながら行うので、体が悲鳴をあげていました。辛い思いをした後にトラクターの自動操舵による迅速で正確な作業を経験すると、機械のありがたみを深く感じます。今回の農業研修では、何をするにしても初めての経験ばかりでしたので、多くの学びを得る良い機会になりました。特にトラクターの手動操作は、この先体験することがないであろう貴重な体験で、強く印象に残りました。

 

 ところで、「農業」の対訳として「agriculture」がよく当てられますが、この単語がラテン語由来だというのは有名な話です。「agri」とは農業や畑という意味を持ち、「culture」は現代では一般的に「文化」という意味で知れ渡っておりますが、元来は「耕す」という意味を持っています。「耕す」と「文化」は語源を同じくしており、まさしく文化は農業に根付いているというわけです。私が農業研修で体験したものは原始的な手作業から最新技術を用いた作業という、過去から現在までの人類の文化を体験したとも言えるのではないでしょうか。そう考えると、トラクターなどの最先端の機械を使用することに深みが見えてきます。原始的な手作業を体験することで機械の恩恵を感じるのみならず、今日まで技術を発展させてきた人類の英知を垣間見ることができ、非常に感慨深く思います。

 今回の農業研修を体験することによって、機械化・自動化のニーズあるいは世の中の潮流を学ぶことができ、機械の導入により、作業の効率化や負担の軽減が可能だという事を実感しました。このメリットは農業のみならず、人手不足や高齢化社会という問題に直面する様々な業界でも通用し、機械化・自動化が欲される理由がよくわかりました。社内でも作業の効率化についてよく話題になるので、この有意義な学びを是非、今後の仕事に活かしていきたいです。

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